
アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男 あらすじや公開日は?
「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」は
第2次世界大戦後
逃亡したナチスの戦犯
アドルフ・アイヒマンの
捕獲作戦を実現させた
検事長フリッツ・バウアーが
いかにしてアイヒマンを発見し
いかにして追い詰めたのかを
描いた映画です。
出演はブルクハルト・クラウスナー
ロナルト・ツェアフェルト
セバスチャン・ブロムベルグ
などが出演されています。
「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」あらすじ
出典:http://eiga.com/
1950年代後半の
ドイツ・フランクフルト。
ナチスによる戦争犯罪の
告発に執念を燃やす
検事長フリッツ・バウアーのもとに
(ブルクハルト・クラウスナー)
数百万人のユダヤ人を
強制収容所送りにした
アドルフ・アイヒマンの
潜伏先に関する情報が寄せられました。
ナチスの残党はドイツの捜査機関を避けイスラエルの諜報機関モサドと接触したバウアーはアイヒマンを追い詰めていきますが…。
同じ頃、バウアーの失脚を狙う者たちが策略をめぐらせており…。
ミルグラム実験(通称:アイヒマン実験)の恐ろしさ
被験者であるAは別室にいるBに問題を解かせ間違えたらBに電気ショックを与え間違えたら間違えるだけ次第に強くしていくよう実験者Cから指示されます。
ですがBは実験者Cとグルで、電気ショックをうけ苦しむさまを演じます。 被験者が実験の続行を拒否しようとする意思を示した場合白衣を着た威厳がありそうな博士が感情を全く乱さず毅然とした態度で次のように通告します。 「続行してください。この実験はあなたに続行していただかなくては意味がありません。 あなたに続行していただく事が絶対に必要なのです。 迷ったりすることはありません。 あなたはそのまま続行していればいいのです。」 |
この実験はユダヤ人をたくさん殺害した
アドルフ・アイヒマンに
誰にでもなりうる可能性が
あるということを示す実験で
この実験の結果は
「被験者40人中25人が準備されていた最大ボルト数を流すスイッチを入れたという結果でした。
なんと中には電気ショックを受けている被験者Bの絶叫が響き渡ると引きつった笑い声を出す者もいたそうです。
もちろん中には実験の中止の希望を申し出し「自分たちに支払われている金額を全額返金する。」
という意思を表明した者もいた。
しかし博士っぽい男は「一切責任を負わない」
と発言し渋々実験を継続し
最大ボルト数は450Vなんですが
300Vに達する前に実験を中止した人は
誰一人もいなかったそうです。
しかしドイツ出身の哲学者・思想家のハンナ・アーレントという女性は、こう発言しています。
「上からの命令に忠実に従うアイヒマンのような人間が思考を放棄し官僚組織の歯車になってしまうことで巨悪に加担してしまったのです。
人間は誰しも思考を放棄すればアイヒマンのようなことをしでかします。
アドルフ・アイヒマンは人間の大切なものを放棄しました。
それは思考能力です。その結果モラルまで判断不能となりました。
思考ができなくなると平凡な人間が残虐行為に走るのです。
“思考の嵐”がもたらすのは、善悪を区別する能力です。
人間は考えることで自分自身を強くするのです。」
アドルフ・アイヒマンは
ユダヤ人に対し殺意を持つどころか
自分自身で考るという能力自体が
まともに機能できなくなってしまったから
残虐行為を行ったということです。
“第二のアイヒマン”にならないためには
「自分自身の頭で物事を考え、区別し美醜を見分けることを止めないこと」
ということをハンナ・アーレントは訴えました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」は
2017年1月7日に公開予定です。
是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
ではまた。
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